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「保ち合い」に関する投資心理

1.保ち合いの定義


市況や、相場を説明するときに「保ち合い」という用語がたびたび出てきますが、投資心理的な考察を述べてみたいと思います。
ただし、私的な考えによるものですから、参考程度にして頂ければと思います。

保ち合いは、英語ではconsolidationに対応し、原形のconsolidateは、固める、固まる、強固になる、といった意味があるようです。
congestion:密集、雑踏と表すサイトもあります。
また、日本では、保ち合いは、もみ合いと同義語しても用いられています。
簡単な定義をするならば、

”株価が上昇した後や、下落した後に一定の値幅の中でしか動かなくなる状況のことをいう

一般的に週足では、約1カ月半くらい続くと「保ち合い」と言えるかと思います。

余談ですが、長期投資の場合は、週足チャートを用いることが基本です。
図 1 保ち合いのチャート例 図2 フラット調整(エリオット理論)
図1と図2は形が似ていますが、考え方自体がことなるものです。図2は、エリオット理論のフラット調整とよばれるものです。

2. 保ち合いはどうして起こるのか
  
前提条件:株価の変化の度合いで見極める
〇『急騰』『急落』の場合のみ、パターン分析します。緩やかにチャートが変化するときには、保ち合いの考察は役に立ちません。
〇安値からの上昇の後には、株価が上昇したことで利益を確定する売りが出るので、通常は3分の1程度下落。保ち合いではありません。

@上昇トレンドの場合
株価の上昇中は「株価がさらに上昇すると考える人」と「そろそろ下落に転じる可能性があるから一回売って利益を確定しようと考える人」が、ほぼ同数の時に保ち合いは起こります。

A下降トレンドの場合
下落中は「株価がさらに下落すると考える人」と「そろそろ下げが止まって反転上昇するのではないかと考える人」がほぼ同数の時に保ち合いは起こります。

3. 投資心理

表にまとめると次のようになります
表1 保ち合い時の投資心理
上昇トレンドの保ち合い
売り方 買い方
心理状態 「相場が下がる」と思って売っているのではなく、利益を確定しようとして売る 「今後この株はさらに上昇する」と思って買う
対象者 消極的な売り方 積極的な買い方
発生原因 好材料などで買いが買いを呼び、急騰
@上昇時の押し目 上昇に惹かれ、買い方が増加
A調整入り 買い方が、天井かもしれないと思い、手仕舞い
買い方が売り方に変更
B株価が下げ渋る 高値掴みで、手仕舞いしても仕方なく保持 押し目買い
C戻り高値を超えられず、反落 仕方なく保持していた一部の投資家が、手仕舞い
D安値更新せず、再反発 我慢して保持していた、さらに手仕舞い見送り 押し目買い
E持ち合い期間が長くなる これ以上上がらないと思う。
積極的な売り方の減少
これ以上下がらないと思う。
積極的な買い方が減少
1/3下落が発生しない理由 売り方<買い方
大きく上昇した後、下降トレンドに転じた時の保ち合い
心理状態 下落する前に売り また上昇するのではないかと思って、最初は多くの人が買うので買いが売りを吸収できるが、いくら買っても株価が上昇しないと、これは相場が終わったのではないかと考え買い方が、売り方に変更
下落の理由 売り方>買い方
結論 1.上昇トレンド+保ち合いは「買い」下降トレンド+保ち合いは「売り」
2.ただし、保ち合いの買い、売りサインは「急騰」、「急落」の時のみ当てはまる。

以上、簡単でありますが、保ち合いについて述べみました。さらに、好材料、悪材料、財務分析をあわせて、買い、売りを判断されるとよいかもしれません。
また、保ち合いには、様々な形のものがあります。図3はその一例です。保ち合い後に上昇するのか、下降するのかの判断は困難です。私は上記の判断基準だけを用いています
図3 様々な三角保ち合い


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