業績や政治、経済、ビジネス環境などの実態的要因に関する調査に基き、価格動向を予測する手法を、ファンダメンタル分析(Fundametal Analysis)いいます。
ファンダメンタル分析に用いられる、PERとPBRについて説明します。
この二つで株式の全てを分析することはできませんが、投資においては必要不可欠、基本中の基本ですからしっかり押さえたい項目です。
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1 業績と財務
投資する企業のお金の状態を見る場合、つぎの二点を考えるのが自然です。
@商品が売れているのか売れていないのか、儲かっているのかいないのか
A借金があるのか無いのか、借金が多いのか少ないのか
売れているのか儲かっているかを表す一般的なことばが、業績(achievement)です。
借金が多いのか少ないのかを表している一般的なことばが、財務(financial affairs)です。
企業の業績を表しているのが、損益計算書(Profit and loss statement、P/L)です。
企業の財務状態を表しているのが、貸借対照表(Balance sheet、B/S)です。
損益計算書と貸借対照表をあわせて財務諸表(Financial statement;決算書)といいます。
すなわち、投資する企業の業績と財務の二つに分けて評価しなければなりません。
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2 業績の損益計算書
企業の業績は売上げと利益によって表されます。利益には営業利益、経常利益、税引き後利益があります。
会社四季報で業績欄を見ますと、「単独決算」と「連結決算」が記載されていますが、連結の方がその企業グループ全体を表していますので、連結のデータを用います。
一例を示します。
住友金属工業 (株)(5405)
| 決算年月日 |
2004年3月期 |
| 売上高 |
1,120,855百万円 |
| 営業利益 |
93,041百万円 |
| 経常利益 |
68,715百万円 |
| 当期利益(税引き後利益) |
30,792百万円 |
われわれ素人が分析するには、情報が簡単に入手できることが重要です。Yahoo!を参考にしました。
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3 1株当り利益(EPS;Earnings Per Share)
1株当り利益とは、税引き後利益を発行済み株式数で割ったもので、1株当りの税引き後利益を表します。
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1株当り利益(1株益)は、株価を決める大きな要因になります。投資銘柄を選択する場合、この値は十分にチェックしなければなりません。
1株当り利益から1株当り配当が割り当てられますから、1株当り利益が高い銘柄は、配当も多いのではないかと予測され、買い方優勢になり株価が上昇する可能性が高まります。
1株当り利益が順調に増加すれば、株価も上昇トレンドを形成するはずです。
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4 PER
株価は1株当り利益と極めて重要な関係があることが分かりました。これらの関係を表す指標としてPER(Price Earnings Ratio)があります。単位は”倍”です。
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2004年11月8日の住金の終値は132円です。ここで問題になるのは、1株益は来期の予想値を用いるのが一般的です。これはYahoo!では入手できません。GC社を参照します。
四季報でもチェックして下さい。CG社は、予想EPS=13.54円です。このときのPERを予想PERと呼びます。 |
| 予想PER(連結)= |
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132円
13.54円 |
=9.7倍 |
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一方、過去の実績から求めたPERを用いることもあり、この場合、実績PERと呼んだりします。
当Webサイトの投資対象である低位株は、成長性の乏しい企業が多くそれほど株価が上昇しませんので、低位株のPERは低いものが多いと考えられます。
割安感の評価は、同業他社の銘柄と比較します。
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| 銘柄 |
株価 |
連結予想PER |
| 5401新日本製鉄 |
254円 |
9.0 |
| 5405住友金属工業 |
132円 |
7.9 |
| 5406神戸製鋼所 |
153円 |
11.3 |
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5 1株当り純資産(book-value per share)
財務の貸借対照表には「資産」「負債」さらに「資本」の3つの数値が記載されています。 |
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資本は、資産から負債を引いたもので、企業の正味の財産を表します。
そのため純資産とも呼びます。企業が解散すると仮定すれば、資本の部分が株主に分配されることになります。この考えかたら、1株当り純資産が大きいほどその株の価値は高く、株価も高くなると考えられます。 |
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| 住金の場合、連結の1株当り純資産は78円です。 |
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6 PBR(price book-value ratio)
1株当り純資産と解散価値との関係から、1株当り純資産と株価に関連が出てきます。
これがPBRです。株価純資産倍率とも呼ばれ、株価がBPSの何倍まで買われているかを表しています。 |
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| 住友金属の場合、1.7倍です。 |
PERとPBRの組み合わせで、どちらを優先すべきかは難しい問題です。
当Webサイト管理人の私見では、上に述べた業績の変化で株価も変動しますからPERが先行するものと考えられます。
しかし、状況によりますが、いくら業績がよくても、株価純資産倍率もPERと連動して変化しますから、PER割安でもPBR割高で、株価は頭打ちする場合もあります。
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7 まとめ
PERは、予想業績に対して株価が割高か割安かを判断するのに用いることを述べました。
また、PBRは企業価値(財務)に対して株価が割高か割安かを判断するのに用いことを述べました。
細かい動きは、銘柄ごとに異なります。注目している銘柄のPER、PBRの変化を観察してみてください。
以上、PERとPBRの基礎について述べました。 |